膿皮症罹患犬および健常犬由来のブドウ球菌における薬剤耐性とクロルヘキシジン感受性
Antimicrobial resistance and chlorhexidine susceptibility in canine staphylococcal isolates from dogs with pyoderma and clinically healthy dogs.
3行まとめ
- 膿皮症罹患犬および健常犬から分離されたブドウ球菌の薬剤耐性、クロルヘキシジン感受性、耐性遺伝子を調べた。
- 64.1%が多剤耐性だったが、クロルヘキシジンの最小発育阻止濃度は臨床使用濃度を大幅に下回ることが分かった。
- 多剤耐性菌に対してもクロルヘキシジンは依然として有用な消毒薬の選択肢であり、外用療法に活用できる。
この論文の要約
- 目的
犬の膿皮症の主要な病原体であるブドウ球菌において薬剤耐性の出現が懸念されるなか、獣医療で汎用されるグルコン酸クロルヘキシジンに対する感受性および消毒薬耐性関連遺伝子の保有状況を評価すること。
- 対象と方法
韓国の膿皮症罹患犬および臨床的に健康な犬から分離されたStaphylococcus pseudintermediusやS. schleiferiを含むブドウ球菌145株を対象とした。ディスク拡散法で薬剤感受性を、微量液体希釈法でグルコン酸クロルヘキシジン感受性を評価し、リアルタイムPCR法および通常PCR法にて消毒薬耐性関連遺伝子(qacA/B、qacG、smr)を検出した。
- 主な結果
145株中93株(64.1%)が多剤耐性(MDR)に分類された。グルコン酸クロルヘキシジンの最小発育阻止濃度(MIC)は0.25〜2 μg/mLの範囲であり、MDR株と非MDR株との間に有意差は認められなかった。qacA/B、qacG、smrはそれぞれ4株、13株、10株で検出された。qacA/Bとsmrの両方を保有する株は比較的高いMICを示したが陽性株数は少なく、単一遺伝子の保有とMIC上昇に明確な関連はみられなかった。全体としてクロルヘキシジンのMICは臨床濃度より大幅に低く、耐性関連遺伝子の検出頻度も低かった。
- 臨床的意義
多剤耐性株の出現頻度が高い状況であっても、グルコン酸クロルヘキシジンは臨床的に有用な消毒薬の選択肢であり続けていると考えられる。ただし、感受性の低下や消毒薬耐性関連遺伝子の保有状況については今後も継続的な監視が必要である。
⚠️ この要約はAIが自動生成したものです。
関連記事
メチシリン耐性S. pseudintermedius(MRSP)の危機:最も一般的な犬の病原体を治療する選択肢は尽きたのか?
Staphylococcus pseudintermediusは犬の膿皮症の主原因であり、小動物の皮膚、軟部組織、耳、創傷、術後感...
皮膚消毒が手術部位感染および粘着性手術用ドレープの接着性に及ぼす影響
【背景と目的】 0.7%ヨードホール+74%イソプロピルアルコール(3MTMDuraPrepTM外科用溶液、以下、DuraPrep...
犬の角膜潰瘍における細菌感染および抗生物質抵抗性パターンの後ろ向き解析(2021〜2024年、ドイツ・ベルリン)
犬の角膜潰瘍から分離された細菌の菌種スペクトラムおよび抗生物質抵抗性パターンを調査し、犬種、季節、多...
米国の小動物皮膚科二次診療施設における抗菌薬使用の実態
小動物臨床において皮膚疾患は抗菌薬処方の主要な理由であるが、皮膚科二次診療における処方データは不足し...
※ 本記事はAIによる自動要約であり、情報提供を目的としています。個別の症例に対する医療判断を行うものではありません。診療にあたっては必ず原著論文および最新の情報をご確認ください。