犬の胸腔内リンパ節腫大はX線検査でどの程度検出できるのか?
Radiographic Detection of Intrathoracic Lymphadenomegaly in Dogs: How Useful Is It?
Lye G, Pollard RE, Hartman A, et al.
【背景と目的】
犬の胸腔内リンパ節のうち、画像診断上重要となるのはおもに胸骨リンパ節(STLN)、前縦隔リンパ節(CrMLN)、気管気管支リンパ節(TBLN)である。これらのリンパ節腫大は炎症性疾患や腫瘍性疾患に伴って認められ、特に腫瘍症例ではステージングにも影響する。
CTでは胸腔内リンパ節を明瞭に描出・計測できるが、一般臨床では胸部X線検査がスクリーニングとして広く用いられている。しかし、胸腔内リンパ節は縦隔内の軟部組織と重なるため、X線検査では腫大を過小評価している可能性がある。そこで本研究では、「胸腔内リンパ節がどの程度の大きさになればX線検査で腫大として認識できるのか」を検討した。
続きは有料会員限定
この続きと、全ての専門家レビュー記事が読み放題になります。
この記事の執筆者
どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター
関連記事
正常と推定される犬の腸骨仙骨リンパ節におけるCT画像の特徴
特定の腫瘍性疾患において犬の内側腸骨リンパ節(MILN)、内腸骨リンパ節(IILN)、仙骨リンパ節(SLN)のC...
犬の胃拡張・腸捻転における胸部X線検査は手術実施の決定や生存退院にほとんど影響しない:176例の後ろ向きコホート研究
犬の胃拡張・腸捻転(GDV)において、胸部X線検査の所見が手術実施の判断および退院時生存率に関連している...
犬における左心房拡大を評価する3つのX線学的測定法:診断能および定性的特徴との相関
犬における心疾患進行の重要な指標である中等度以上の左心房(LA)拡大の検出において、椎体心外形スコア(...
犬の肺動脈狭窄における胸部X線評価のための新たな指標
肺動脈狭窄は犬で一般的な先天性心疾患であり、肺動脈や主肺動脈の狭窄後拡張を伴うことが多い。本研究では...
※ 本記事は専門家が作成した情報提供コンテンツであり、個別の症例に対する最終的な診療判断は担当獣医師の責任のもとで行ってください。