ブラジル中部の野生クロミミマーモセット(Callithrix penicillata)におけるイヌジステンパーウイルス致死感染例
Fatal Canine Distemper Virus Infections in Free-Ranging Black-Tufted Marmosets (Callithrix penicillata) in Central Brazil.
3行まとめ
- ブラジルの都市近郊で皮膚病変を示し死亡した野生クロミミマーモセットの病理学的および分子的解析を実施した。
- 間質性肺炎や封入体形成が確認され、免疫組織化学検査とPCRによりイヌジステンパーウイルス感染と特定された。
- 本ウイルスは新世界ザルにも致死的な感染を起こすため、人と伴侶動物と野生動物が交わる環境での監視が重要である。
この論文の要約
- 目的
イヌジステンパーウイルス(CDV)は宿主域が広く野生動物への感染報告が増加しているが、野生の新世界ザルにおけるデータは限られている。本報告では、ブラジル中部の都市近郊で確認された野生クロミミマーモセットにおけるCDV感染の病理学的、免疫組織化学的、分子生物学的特徴を記述する。
- 対象と方法
2023年2〜3月にブラジル・トカンティンス州パルマスの都市近郊で、顔面皮膚病変を呈し衰弱または死亡が報告された野生クロミミマーモセット(Callithrix penicillata)3頭を対象に、病理解剖、組織学的検査、免疫組織化学(IHC)染色、およびPCR検査を実施した。
- 主な結果
剖検では皮膚粘膜病変と肺の変化がみられた。組織学的には全例で単核球浸潤、著明なII型肺胞上皮過形成、壊死性細気管支炎、多核合胞体を伴う中等度〜重度の間質性肺炎が認められた。上皮細胞やマクロファージ内には好酸性の核内および細胞質内封入体が観察された。IHCにて肺および食道組織でCDV抗原が陽性を示し、黄熱ウイルス等は陰性であった。PCRでは保存性の高いL遺伝子断片が増幅され、ブラジル株と98%以上の塩基一致率を示してCDV感染が確定した。
- 臨床的意義
本所見は新世界ザルにおけるCDV感染の知見を広げるものである。人・飼育動物・野生動物の境界領域(インターフェース)における統合的な野生動物感染症サーベイランスの重要性が示唆される。
⚠️ この要約はAIが自動生成したものです。
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※ 本記事はAIによる自動要約であり、情報提供を目的としています。個別の症例に対する医療判断を行うものではありません。診療にあたっては必ず原著論文および最新の情報をご確認ください。